「車がこわれました」と彼は言った(2回目)

本文とは関係ありません。

 アシスタントスタッフのTさんにお使いをひとつ頼んだ。そろそろ終わるかなーという時間に電話がかかってきて曰く「車がこわれました」。エンジンがかからないという。その車は私も普段使う車で、今まで特に怪しい動きもなかったのだが。とにかくエンジンが全くかからないというので、他のスタッフを救援に送った。またその車がないと私が今晩家に帰る際の車もないということになるので、急いで知り合いのレンタカー屋さんに電話して一台手配してもらうことにした。

 レンタカー屋で待っていると、またTさんから電話がかかってきて曰く「車が動きました」。キーレスの車なので、運転席前方から少し離れた場所にカギを置いていたのが原因だったらしい。私は受付で事情を話してレンタカーをキャンセルし、事務所に戻った。

 しばらくしてTさんが戻ってきて曰く「お騒がせしました」え、それだけ?救援部隊は?「あ、すれ違いざまに説明しました」おつかいは?「あ、そちらは無事完了してます」車は?「え、問題ありませんよ?」おまえが問題起こしたんじゃなかったっけ?という言葉を飲み込み、ひとつひとつ確認してようやく状況がクリアになったのでとりあえず安心できた。車が壊れてなくて良かった。と思うことにしよう。

 ※追記。おつかいは完了していないことがあとで判明した。