現地ではこれをタイフーン・モニュメントという

先日、ついに観光業を開始した。
まずは手始めということで、ホテルと旅行会社の間に割って入り、ツアーガイドをさせてもらった。正確にはスギちゃんがツアーガイドで、私は不要だったのだが一連の流れを見てみたかったので助手ということでついて行った。
結果はというと、ホテルが用意したバスがポンコツで何度もオーバーヒートになりかけたりエンジンがかからなくなったりした以外は大過なく済んだように思える。お客様アンケートを後で見せてもらえば反省すべき点も出てくるかもしれないが、今のところは一安心。
下の写真はツアーで通る台風モニュメントの写真。マーシャルの石碑というとピースパークの戦没者追悼の碑ばかりが注目されがちだが、個人的にはこちらの方が石碑らしくて好き。なんでも大正時代にマーシャルが台風に襲われ、それを聞いた大正天皇が救援物資を送って救済したのを讃えるために作られた石碑らしい。おそらく行ったことがある人はそれなりにいるけどもちゃんと読んだ人は少ないはず。ましてや文字におこした人はいないのでは?ということで書き起こしてみた。おそらく本邦初公開。
?としてあるのは読めない箇所。意味は大体通るはず。

大正七年十一月八日颱風マーシャル羣嶋に襲来しメジュロの如き
海嘯之に伴ひ激浪民屋を漂蕩し死傷二百餘蓋し羣嶋
未曾有の惨害なる事 叡聞に達し為に宸慮を勞して
内?を賜ふ時は大正八年一月十四日なり 聖徳廣大一視同仁
恩澤遠く南洋に及ぶ熟惑激報效を欲せさらむ嶋民由来
順良にて忠孝の道を教ふるに足る宜く長く 聖恩を感銘せ
むべし 因って地を此に相??文を石に刻し以って後世に傳ふ
  大正八年十一月十四日
    臨時南洋羣嶋防備隊司令
     海軍少将正五位勲二等功三級永田恭次郎謹譔
          帝都賜菊園學會長藩野静?敬書