2015-01-29から1日間の記事一覧

夜の旅その他の旅

チャールズ・ボーモントの短編集。 収録作品は以下。面白かったのには☆印。 黄色い金管楽器の調べ ☆古典的な事件 ☆越してきた夫婦 鹿狩り 魔術師 ☆お父さん、なつかしいお父さん 夢と偶然と ☆淑女のための唄 引金 かりそめの客 性愛教授 人里離れた死 隣人た…

密室の如き籠るもの

三津田信三の刀城言耶シリーズ短編集。 「首切の如き裂くもの」「迷家の如き動くもの」「隙魔の如き覗くもの」「密室の如き籠るもの」の四編。読み易いが物足りない。やはりこのシリーズの魅力は犬神家のように登場人物がややこしいぐらいの方がいいのかもし…

生霊の如き重るもの

三津田信三の刀城言耶シリーズ短編集。 「生霊の如き重るもの」「死霊の如き歩くもの」「天魔の如き跳ぶもの」「屍蝋の如き滴るもの」「顔無の如き攫うもの」の五編。若き日の?刀城言耶のサブストーリー的な短編はドロドロ感が少ないせいか印象が弱い。つま…

七つの顔の漱石

夏目漱石と言えば千円札である。押しも押されぬ明治の文豪である。ここまで理解している人は多くいるけども、ではなぜえらいのか説明できる人となると少なくなる。私は現代日本語の基礎を作ったからと理解している。中学高校で古文を学んで「これが日本語か…

停電で他にやることがないわけではありません。

気がつけばもうすぐ1月も終わり。月日は百代の過客にして、行きかう年もまた旅人なり。と書くつもりがこれはちょっと違った。光陰矢の如し。そこで気がついたのが、今年はまだ本の感想がゼロ。どういうわけか本の感想を書く暇がなかった。そんな暇があれば読…