監督:ビョルン・ルンゲ(2018 米=英=瑞)
出演:グレン・クローズ、ジョナサン・プライス、クリスチャン・スレーター他
現代文学の重鎮ジョゼフ(ジョナサン・プライス)と妻のジョーン(グレン・クローズ)はノーベル文学賞受賞の知らせを受ける。息子を連れて授賞式が開かれるストックホルムに行くが、そこで記者のナサニエル(クリスチャン・スレイター)からジョセフの経歴に関わる夫婦の秘密について聞かれる。類いまれな文才に恵まれたジョーンは、ある出来事を契機に作家の夢を断念し、夫の影となって彼を支え続けていた。(Yahoo!映画より)
アイデアは面白いし役者も勢揃い(クルエラにブラジルにトゥルー・ロマンス!)で楽しんで見れたけども、よく考えるとただの夫婦喧嘩である。妻が夫を見限って切れるときのセリフは耳が痛い。思わず私はそこまでひどくないよと言い訳したくなってしまう。しかし妻の言い分ももっともなほど、夫の行状は救いがたい。大げさにしないと映画が成り立たないとはいえ、女性の嫌がりそうな年配男性の悪いところ詰め合わせで、この話を書いたのは女性だろうとわかる。汝の名は女、ではないが、せっかくのアイデアをただの夫婦喧嘩にしてしまったのはこれによるところが大きい。もったいないことである。