ジェニファー・ジェイソン・リーが奔走する『カンザス・シティ』

 

監督:ロバート・アルトマン(1996  仏=米)
出演:ジェニファー・ジェイソン・リーミランダ・リチャードソンハリー・ベラフォンテスティーブ・ブシェミ

 1934年のカンザスシティ、ブロンディ・オハラの夫ジョニー・オハラは、黒人ギャングのボスであるセルダム・シーンが経営するジャズ・クラブの客、シープシャン・レッドから金を奪ったためセルダムに捕らえられる。ブロンディは夫を取り戻すため、フランクリン・ルーズベルト大統領の顧問であるヘンリー・スティルトンの妻キャロリンを誘拐し、ジョニーを解放させようとする。(Wikipediaより)

 


www.youtube.com


 自分の中では馴染みがある映画でも世間的に知られておらず、amazonで調べてみたら意外とDVDすら手に入りづらい作品というのがある。こういうのは機会を逃すと見るのは難しい。私の好きなジェニファー・ジェイソン・リーという女優はそのような状態の作品が多いので媒体を見つけたら確保しておく必要がある。ということで購入しておいたDVDを鑑賞。映画館で見て以来だと思うので25年ぶりくらいか。当時は同じくアルトマン作品である『ショート・カッツ』の他、『ミセス・パーカー』『ジョージア』などでJJリーがたくさん見られた時期でもあった。ちなみに『ジョージア』もJJリー入魂の一作なので久しぶりに見たいんだけどVHSしかない。

 さて今回JJリーは黒人ギャングの金を盗んだ白人の妻、かつギャングにつかまった夫を取り返すために大統領の顧問の妻を誘拐する役である。何回読んでもわかりづらいのは彼女の思考がわかりづらいからで、JJリーはこういう頭の悪そうな役をやらせると天下一品である。ただし今回は誘拐される大統領顧問の妻を演じたミランダ・リチャードソン、これも良かった。黒人が白人に、女が男にまさった描かれ方をしているのが話のツイストと相まって楽しい作品である。

 ちなみに監督のアルトマンは1925年カンザスシティ生まれなので、この作品で描かれたのはアルトマン少年が見たはずの世界でもある。当時映画のようにジャズはあっただろうけど暴力はあったのか?名前が素敵なヘイ・ヘイ・クラブも実在か?映画に出てくる選挙はあったんだろうけど誘拐はあったんだろうか?と考えるとなお楽しい。