炎のなかの絵

ジョン・コリアの短編集。いずれも日常から乖離、とまではいかない独特の雰囲気を持った20の短編のうち、半数以上は夫婦の間の話。対立したり仲良かったり殺しあったりといろいろだが、こんなに多いのはなぜだろう。
面白かったのはやはり夫婦の関係が絡む「死者の悪口を言うな」。ラストのどんでん返しがきれいに決まる話は、やはり面白い。

炎のなかの絵 (異色作家短篇集)

炎のなかの絵 (異色作家短篇集)