1914-06-28 人間臨終図鑑(1)〜(3) 本 山田風太郎 人間臨終図巻〈1〉 (徳間文庫)作者: 山田風太郎出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2001/03メディア: 文庫購入: 18人 クリック: 110回この商品を含むブログ (105件) を見る享年別に章分けされているので、当然最後の巻ともなると老衰やら病死やらが多い。ので、不謹慎な言い方かもしれないが若くして亡くなった人の話のほうが面白かった。何も持たずに産まれてきて、何も持たずに死んでいくわけだから帳尻は合うはず、と言われても死を前にしての対応は十人十色。当然ながら自分が死を迎える時のことを考えてしまう。 永遠に続くように思える自分も、いつか必ず死ぬことは産まれた時から決まっているのであって、「死」が非日常的に思えるのは「生」に執着するあまり「死」から目を背けている証拠なのではないか。まさに「滅せぬもののあるべきか」である。