転がる死体、公開処刑等等、江戸時代の陰惨な面に魅せられた著者が集めた記録の集大成。
一口に江戸時代といっても人間の営みが260年も続いているのだから事件があって当たり前。しかも「死」ということが現実からかけ離れてしまった現代から見るから陰惨に見える。生まれたときから死ぬことが決まっているのだから、死を自然に扱っていた江戸時代の方が人として当然であるように思える。
とはいえ私も陰惨な事件に興味があるからこの本を読んだので、あまりえらそうなことはいえない。ただ言い訳するわけではないが、どちらかというと事件そのものよりもその事件に対する周りの反応のほうが読んでいて楽しい。
- 作者: 氏家幹人
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2002/06
- メディア: 新書
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