30年振りの映画化『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』

監督:アーロン・ホーバス&マイケル・イェレニック(2023 米=日)
出演:クリス・プラットチャーリー・デイ、アニャ・テイラー=ジョイ、ジャック・ブラック

 ニューヨークのブルックリンに暮らす配管工のマリオと弟のルイージは、水道管の修理中に謎のパイプを通じて不思議な世界に迷い込んでしまう。キノコ王国にたどり着いたマリオは、離れ離れになったルイージを捜すことを決意。一方、ルイージは闇の国を支配するクッパに捕らえられていた。マリオはキノコ王国の統治者ピーチ姫の訓練を受け、才能を開花させていく。(Yahoo!映画より)


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 日本の映画館で鑑賞。原作のある作品の映画化は、既存のファンにより動員数は見込めるものの、どうしてもファンの中に出来上がっている形を越えないといけないので、成功するのは難しい。それは過去の映画化作品を見てみればわかることで、おそらく成功例の方が少ないだろう。特にスーパーマリオは1993年に公開された『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』で一度大失敗*1をしているので、その成功は危ぶまれていたが、ふたを開けてみれば2023年9月現在で世界歴代興行収入ランキング16位と、大成功だった。

 映画の方はぱっとしない配管工マリオがゲームっぽい活躍をしながらルイージキノコ王国を救う話で、ゲームの楽しさ、ワクワクする気持ちを思い起こさせる作りになっている。ピーチ姫が好戦的でかっこ良いのは時代か。他に印象深かったのは音楽というか音の力がすごい、オープニングのゲームの効果音だけで会場を湧かしてしまうのだからゲームの力はすごいなあと。まあそれだけみんなマリオをやっていたということかもしれない。一緒に見た息子も大満足で、曰くゲームの小ネタがかなりたくさん盛り込んであったのが良かったそうだ。

 

 

*1:主演のボブ・ホスキンスは「僕の生涯で一番最悪な作品だった」「金のために出たのだが、それでもギャラを投げ返したいぐらい」「なにもかもが素人っぽく、あれほどひどい映画は類を見ないね」と酷評、50億円かけて製作して半分も回収できなかった