アベンジャーズ/エンドゲーム

監督:アンソニー・ルッソジョー・ルッソ(2019 米)
出演:ロバート・ダウニー・Jrクリス・エヴァンスマーク・ラファロクリス・ヘムズワーススカーレット・ヨハンソンジェレミー・レナードン・チードル

アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)らアベンジャーズとサノス(ジョシュ・ブローリン)が戦った結果、全宇宙の生命は半数になってしまう。宇宙をさまよいながらスーツの開発を続けるアイアンマンをはじめ、生き残ったキャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)やソー(クリス・ヘムズワース)らは再び集まり、サノスへの逆襲を始める。(Yahoo!映画より)

 前作でピーンチ!となったアベンジャーズがBTTF的な展開により危機を乗り越える話。3時間以上かけてようやく完結。総決算。登場人物が増えるとどうしてもそれぞれに出番を与える必要があるし、長くなるのは仕方のないところ。スパイダーマン即死モードがついに解禁されていたのと、ペッパー専用スーツができていたのがうれしい。ブクブクと太ったソーも一見の価値あり。
ところでマーティン・スコセッシ監督が「(マーベル作品は)映画ではない」という発言をして物議をかもした様子。正確には

I’ve tried to watch a few of them」
「they’re not for me」
「they seem to me to be closer to theme parks than they are to movies as I’ve known and loved them throughout my life」
「I don’t think they’re cinema」
(引用元:https://www.nytimes.com/2019/11/04/opinion/martin-scorsese-marvel.html

 とのことなので、好みには合わなかったんでしょうな。老人好みの映画とは言い難いし、私も「トイ・ストーリー」公開時はCGの映画なんて!と考えていたクチなので、理解できる。
ただスコセッシ作品が人の気持ちの表現や芸術性に秀でているのに対して、アベンジャーズに代表されるCGを多用した作品は今までにない世界を描くのに長けているということはできる。それが時代の好みと合致したからこその史上一位の興行収入となったのではないかな。
上記リンク先の最後の方で、スコセッシ監督は「映画の芸術性とビジネスを両立させるのが難しく、ビジネス優位になってきているのが恐ろしい」と言っている。お金が無ければ良いものは作れず、かといってお金ばかり重視するのもね、といういつの時代にもある話ではある。

 追記:アベンジャーズ1作目を見た時に「人が消えていったのはどうなったのか」的なことを書きましたがあれはエンドゲームのトレイラーを見たのと混ざっていたようです。