3月末に棚卸を済ませ、経理の決算作業のお手伝いをする日々が続いていたが、ようやく決算が終了。今期はコロナ禍にもかかわらず、なかなか良い数字を残すことができたので満足。何やかやと忙しいが、やることがあるのは良いことである。
その間にも読書はしていて、読んでる時はいろいろと思うこともあるのだが、頭を他のことに使っているせいかまとまった感想が書けない。それでもそのままにするのはなんとなく気がかりなので、とりあえず読んだものは下に記す。あとで気が向いたら感想を書くかもしれない。
『ウディ・アレンの映画術』。36年に渡り断続的に行われたインタビューをまとめた本。曰く、アニーホール以来、他人の評価は気にしなくなった。褒められれば嬉しいが、それ以上のことではない。取りたいものを撮りたいようにとっているだけ。とのこと。
インタビュアー(著者)の質問が、たまに上滑りするというか、もっとそこは突っ込めよ!と何度か思った。
半村良の『魔女街』。エロ話が多く、あまり面白くなかった。なんでこの本がうちにあるのかよくわからない。
性欲にまつわる話を目にするたびに、よくもまあそんなに、体力的にも経済的にも時間的にも、入れ込めるよなあと感心してしまう。私にそういう機会が訪れていないだけなのかもしれないが。もしくは誰しもがそう思うからこそ小説になるのかも。
AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争。歴史好きはカラー化しなくても割と想像できるものだと思うが、カラーならではの迫力というのもある。
出久根達郎の『本と暮らせば』。安定安心のエッセイ。
網野義彦の『異形の王権』。後醍醐政権の話だと思ったのが、実はそれは本書の25%くらいしか占めておらず、主となっていたのは室町頃から現れる「異形」の人々についての話だった。まあいいんですけど。
村上春樹の『辺境・近境』。イーストハンプトン、からす島、メキシコ、讃岐、ノモンハン、アメリカ(大陸横断)、神戸、の村上春樹旅行記。力の入れ方にムラがある。
自分の科学知識の無さにびっくりした。