関が原の戦いで西軍に属した大名たちの中でも毛利・上杉・宇喜多・島津など主だった大名たちがどのような流れで関が原の戦いに到ったかを西軍側の資料から読み解く。
歴史はどうしても勝者の記録が大々的に取り上げられるものなので、敗者のイメージは悪く、小さく、負けるべくして負けたように思われがちだが、実際にはどっちに転ぶかわからないぎりぎりのところで皆さん頑張っているのである。
特にイメージが変わったのは毛利家で、いままでは担ぎ上げられた総大将というものだったが、積極的に領土を拡張しようと働いていたことがわかった。その局地的な発想が家康に負けている、と思わないでもないが、それも家康が勝ったことを知っている、いわば神の視点で見ているからであることも忘れてはいけない。オススメ。
- 作者: 光成準治
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2009/07/28
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