トラの受難

マジュロにはUSネイビーつまり米海軍じゃなくて海兵隊?どっちかわかりませんがとにかくデカい船に乗ったデカい連中が来ておりまして、おそらくクワジェリンを軍用に借りているせいなんでしょうが、筋肉の余った連中が政府関係の建物を建てたり医療チームが現地人を無償で検診したりホテルで女の子をナンパしたり、とまあいろいろとこの国の為に活動してくれているようです。その一環として、首都では2日間だけ獣医さんが島の動物たちの面倒を見てくれると聞き及んだので、愛犬トラに避妊手術を受けさせるべく連行しました。
何もしらないトラは初めてのドライブということで興奮気味に車に乗り込み、運転する私の邪魔をしながらドライブを楽しんでいた様子でしたが、現地に到着するや野生の勘が働いたのか亀のようにしゃがみこんでしまい動こうとしません。飼い主の鑑である私はいやがるトラボルタに腹を立てることもなく颯爽と抱きかかえ、くだんの獣医さんの元へ運びました。
獣医さんの部屋に入ると簡単な問診などに答えたり(もちろん答えたのは私ですが)して、トラはその間かなりビビっている様子でしたが、しばらく待っているうちに徐徐にリラックスしてきやがりましてあちこち気になる様子で、そんな状況を獣医さんが見かねたのかどうかは知りませんがトラはさくっと麻酔を打たれてなんだかぼんやりした顔つきになり、眉間のしわが取れた!とか思っていたら更にもう一本太い麻酔を打たれてトラはパタンと寝てしまい、手術開始。それから手術が終るまで約一時間半(時間かかりすぎです)ぐらいかかりましたが、術後のトラはまだ麻酔が効いているのかぐったりしたままだったのでそのまま連れて帰りました。家に帰ってもまだぐったりしていましたが今は腹が立つほど元気です。それでも今後一週間は自宅トイレ内に監禁する予定。