ソーの戦いは続く『ソー:ラブ&サンダー』

監督・脚本:タイカ・ワイティティ(2022 米)
出演:クリス・ヘムズワースナタリー・ポートマンクリスチャン・ベールテッサ・トンプソンジェイミー・アレクサンダータイカ・ワイティティラッセル・クロウ

 壮絶なバトルの末、宇宙に旅立ったソー(クリス・ヘムズワース)は、すっかり戦いから遠ざかっていた。ある日、神殺しをもくろむ強敵ゴア(クリスチャン・ベール)が出現し、ソーと新たに王となったヴァルキリー(テッサ・トンプソン)が応戦するものの、ゴアの前に全く歯が立たなかった。そこへマイティ・ソーのコスチュームをまとったソーの元恋人ジェーン(ナタリー・ポートマン)が現れ、ソーとヴァルキリーに協力する。(Yahoo!映画より)


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 今年の一時帰国唯一映画館で見たのが「ソー:ラブ&サンダー」。ソーはこれで4作目。3作目と同様にコメディ色が強い。監督の色が強いということか。5作目もありそうな勢いである。ロキの復活が待たれる。

 ソーの場合、映画は戦闘、コメディ、物語、その他の場面で成り立っていて、どんなに多くの要素を盛り込んでも100%の比率が変わるだけなのでコメディが強ければ他は弱くなり、コメディが好きな人には受けるが他の要素を期待する人には物足りなくなる。私はどちらかというと後者であり、ソーが面白いことをすれば面白いがそれよりも物語派で、今回の話の落ちはどこになるのか、この後どう進んでいくのかが気になるのである。ちなみに一緒に見た子供たちは最高に面白かったようなので、受け取り方は人さまざまであり、大事なのはこれらのバランスである。最大公約数的なものが結局多くの支持を得る。

 ちなみにラブ&サンダーのラブ、こいつはなかなかぶっこんできた感のあるアイデアである。ジェーンへの愛とかけているとはいえ、少なくともタイトルにするのはちょっと躊躇するところである。「ラブ」によって次作への期待感が増えたことは事実なのでいいのかな。タイカ・ワイティティ監督らしい「こまけえことはいいんだよ!」感がすごい。