監督:サム・ライミ(2004 米)
グリーン・ゴブリンとの死闘から2年。大学生となったピーター(トビー・マグワイア)はメリー・ジェーン(キルスティン・ダンスト)への思いを募らせていた。一方、スパイダーマンを憎む親友ハリー(ジェームズ・フランコ)との関係も複雑になっていて……。(Yahoo!映画より)
そもそもベンおじさんの死はどのシリーズでもスパイダーマンのアイデンティティとして不可避なので仕方ないことではあるものの、初代スパイダーマンはとにかく暗い。監督サム・ライミのせいだろうと思う。サム・ライミと言えば、私は『キャプテン・スーパーマーケット』くらいしか見てないかもしれない。代表作は『死霊のはらわた』などでホラー映画専門だと思っていたのだが、近年日の当たるところに出てきているのはどういうわけなんだろう。
サム・ライミのスパイダーマンはヒロインが特徴的だと思う。ヒロインは主人公の幼馴染で、オタク気質ゆえに女慣れしていない主人公に優しい。主人公は優しくされることで舞い上がってしまうわけだが、どちらかというと恋愛対象外であるがゆえの優しさなので、勘違いしてはいけないやつだ。『フォレスト・ガンプ』のジェニーである。家庭的に不幸で早くから家にいつかなくなってるところも、歌手を夢見たりしてるところもジェニーである。本当によく似てるな。演じるキルスティン・ダンストは、どの映画を見ても(あまり見ていないかも)かわいらしい印象だが、スパイダーマンのときだけ老けて見えるのは不思議である。いつも上から目線なのがいけないのか。というわけで魅力が控えめなヒロインなので、スパイダーマンの葛藤も二割方目減りして見えてしまう。私だけかな。面白いけど。