骨が語る兵士の最期

一昨年末からウォッジェ環礁へ遺骨収容の手伝いに参加して、楢崎先生とお会いした。実は以前クワジェリン環礁で見つかった遺骨を焼骨した時にも来ていたらしい。
ということには後から名刺を整理していて気がついた。その先生の著書。先生は今年の2月にテニアンで遺骨収容中にお亡くなりになった。焼骨については過去の記事を参考に、と思ったら記事が無かった。さすがに内容がアレなので書かなかったのだろうけども、もう5年も前の話になるのでいいか。ご遺骨、燃やしました!思えばその頃から遺骨関連の仕事が増えているんだなあ。
それは良いとして、本の内容は先生が過去に参加した遺骨収容の話で、マーシャルについてミリ環礁の話とクワジェリン環礁の話が出てくる。クワジェリンの遺骨発掘現場の話はなかなか生生しい。折り重なるように埋まっていた遺骨から想像する、最期の場面はどうだったのか。読み物として面白いので、興味のある向きは是非。
先生から直接伺った話で面白かったのが、よく聞かれるんだけど、と前置きした上で「遺骨鑑定をやっていて幽霊を見たことはありますか?」という質問で、「見ることができたら『この骨はどこのどなたの骨ですか?』と聞きたい!」と仰っていた。もっともである。