仙台を舞台にしたパッとしない群像劇。伊坂幸太郎。
群像劇はたくさんの登場人物が思いがけない絡み方をするのが面白さの一つだが、この作品では絡み方が自然でない感じ。パッとしないのは伏線を回収していないせいにも思える。「高橋さん」の神様のエピソード、戸田と女の話など、詳しく書いてあっても良さそうなものである。そう考えると完結しているのは「豊田と犬」位なので、もしかしたら豊田が主人公だったのかもしれない。
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/04/01
- メディア: 文庫
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