有栖川有栖の長編ミステリ。
双子の兄弟が殺人犯?しかし兄の妻が余呉湖畔で殺されたとき、兄は博多、弟は酒田にいてアリバイは完璧だった。やがて第二の殺人。兄弟のどちらかが被害者らしいが、死体からは頭と手首が失われていた。犯人の狙いはどこに?
犯人はなんとなく目星がつくし、タイトルに託された意味もなんとなくパッとしない。
本作の特色にカーの『三つの棺』における「密室談義」よろしく登場人物による「アリバイ談義」があるが、わりとどうでもよく思えるのは私が全うなミステリファンではないからか。時刻表を見せられても双子が出てきても記号にしか見えない。
- 作者: 有栖川有栖
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/04/15
- メディア: 文庫
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