ジャック・リッチーの短編集。欧米の短編は、全体にもう少し短くても良いように思う。ゴテゴテと付け足しているうちにオチを読者に気付かれてしまっては本末転倒である。そんな中でジャック・リッチーは比較的余分なものが少ない作家。
この本の中では冤罪で刑務所に入れられた男が関係者の元を訪れる「日当22セント」、哲学的に殺人を犯した男の「殺人哲学者」は面白かった。いずれもうまく肩透かしを食らった。
- 作者: ジャック・リッチー,好野 理恵
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2009/09/04
- メディア: 文庫
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