返品しろ!さもないと訴えてやる!

と言われた話。
うちの店でよく売れるものにSCOTTサンダルというものがある。ハワイ観光雑誌的に言えばロコの間でも大人気!のメイド・イン・ハワイのサンダルで、ソール部分が硬く、サンゴの上を歩くのに良いらしい。うちの販売価格は$26と最低賃金$2のマーシャル人たちにはかなり高い商品だと思うのだが、なぜかこれが不景気などお構いなしによく売れるのである。という話を枕に。
今日お昼の休憩から店に戻ると、従業員が神妙な顔をしてやってきて、「SCOTTサンダルの返品を断られた客が警察へ行くと言っている」という。そういえば今朝、「壊れてた!返品!」という客を「しらねーよバーカ」と言って断ったっけ。だがしかし、サンダル入荷の際は一つずつビニール袋から出し、付属の独特な紙製ハンガーにかけて専用陳列棚にひっかけるので不良品があればすぐわかる。しかも返品客来店時にちらっと見た感じでは鼻緒がちぎれかけていたようだったので、あれなら間違いなく見つけられる不良である。断ったときは面倒くさかっただけなのだが、よくよく考えてみてもやはり断ってよかったようである。というわけで「警察?ノー・プロブレム。うちに問題ないし」と伝えた。
しばらくすると警察が本当に来た。日本なら絶対動かないと思うけども、とにかく来た。「ちょっと話があるんだけど」とポリスマン。こちらとしては上記の説明をするだけして、それでもダメなら返品も止む無し、と考えていたのだが・・・。
「あ、ここにちゃんと返品お断りって書いてあるじゃないか!」「いや私の親戚のコが返品してくれない!助けて!て言ってきたんだけどね、ここにちゃんと店からのメッセージがあるのにあいつが見落としたんだろう。」「ノープロブレムだ。私があいつに言っとくから!」と怒涛の勢いで納得して帰って行った。そういえばいつだったか似たような客がいたのでレジ横に張り紙をしておいたんだった。緊張して損した。