よそのブログが更新されてないと残念だが、自分のブログはもっと更新していないので文句は言えない。

よそのブログが更新されてないと残念だが、自分のブログはもっと更新していないので文句は言えない。出来るだけ更新はしたくても、忙しかったりまとまらなかったり書ける話ではなかったりするので困る。
というわけで試しに最近あったことを書いてみたが、長い上にあまり面白くなく、仕事の愚痴ばかりになったので削除した。ブログ難しい。
じゃー仕事するかといっても船が到着しないので商品が届かない。下の写真の船がなぜか昨日から同じところに止まっていて港に入らない。要するに暇ではある。いつもではない。やっぱり愚痴になった。

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店の前から眺める内海。

 

マイティ・ソー/バトルロイヤル

監督:タイカ・ワイティティ(2017 米)
アベンジャーズのメンバーであるソー(クリス・ヘムズワース)の前に、邪悪な敵ヘラ(ケイト・ブランシェット)が出現する。ヘラはソーの武器ムジョルニアを破壊し、ソーを宇宙の果てへと飛ばしてしまう。とらわれの身となったソーは、脱出を懸けてチャンピオンと対決することになり、彼の前に現れたのは……。(Yahoo!映画より) 


Lastest Movie Trailers | 映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』日本版予告編

  マイティ・ソーの3作目。今回もまた壮大な姉弟喧嘩である。

 前作で化けていたロキをつかまえて、行方不明の父オーディンを地球へ探しに行く場面で、地球人の格好をするソーとロキの服装の差がツボにはまった。ソーはラフな感じ、ロキはスーツ。前作に引き続き、ロキの映画と言っていいのかもしれない。相変わらず髪の毛がテラテラしていたし。ただし今回はハルクが登場し、おいしいところを持っていった。
 メインのヴィランであるヘラはケイト・ブランシェットが演じる。ソー、ロキ、ハルク、そして新キャラであるヴァルキリーはチーム・リベンジャーズを結成してこれに対抗。それでも力業では勝てず、頭を使っての辛勝。さすがオスカー女優だけに強かった。
 今回登場した新キャラであるヴァルキリーはエンドゲームでも出ていた。本名はブリュンヒルデというらしい。ポニョと一緒。ただヒロインかというとそうでもない。ソーは3作目ともなる割にヒロインが安定しない。北欧神話ではソーの妻は今回出ていなかったシフであるらしいが、アイアンマンを超えることになる4作目ではジェーンも復活するらしいのでつまるところジェーンでおさまるのだろう。
主題歌にはLed Zeppelinの「Immigrant Song」が使われていた。なんとなく勝手にAC/DCの「Thunderstruk」だと思っていたので驚いた。

女王陛下のお気に入り

監督:ヨルゴス・ランティモス(2018 英=愛=米)
出演:オリヴィア・コールマンエマ・ストーンレイチェル・ワイズ

18世紀初頭のイングランドの人々は、パイナップルを食べることとアヒルレースに夢中になっていた。体の弱いアン女王(オリヴィア・コールマン)の身の回りの世話をする幼なじみのレディ・サラ(レイチェル・ワイズ)が、権力を掌握していた。ある日、宮中に新入りの召使いアビゲイル(エマ・ストーン)がやって来る。(Yahoo!映画より)


『女王陛下のお気に入り』日本版予告編

 18世紀イギリス王室の女の闘い。女王とサラの蜜月にアビゲイルが図らずも割り込み、女王との関係を利用してサラを追い出すまでの話。wikipediaを見る限りではおおむね史実通りなのが恐い。脚色はあるだろうけども、英国史についてよく知らないのでひたすら恐れ入るしかない。宮廷内が切り取りづらいからか広角が多かったり、変な音楽(効果音?)が入ったりと、時代劇にありがちな狭苦しさ/古臭さからの脱却を試みた感じはあった。そのおかげか古臭い感じはしない。
 元は純真だったがサラの教えにより成長し、強かさを出していくアビゲイル、最初から最後までひたすら強いサラ、どちらも良かったが、やはりヒステリーを起こしたり半身麻痺だったりの女王がすごかった。アカデミー賞も納得、ただし主演女優かどうかについては疑問が残る。3人の関係なんで、3人とも主演か、もしくは女王は助演か。主演と助演は何をもって決めるんだろう。
 女王を描くのに側近と寝ていたりヒステリーだったりと、リアルなのかもしれないが良くは描かれてないこういう作品も許容してしまうのは英国のすごいところ。日本の場合は皇室が許しても周りが許さないだろうし。王朝が異なるからいいんだろうか?その辺の感覚は不明。 

 

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

監督/脚本:ジェームズ・ガン(2014 米)
自らスター・ロードと名乗るトレジャーハンターのピーター・クイル(クリス・プラット)。ピーターは無限の力を持つパワーストーンのオーブを入手するものの、その後逮捕され刑務所にぶち込まれてしまう。ピーターは天才メカニックのロケットら刑務所で出会った仲間と脱獄するも、オーブの力で宇宙を滅亡させようとする強大な悪と戦うこととなり……。(Yahoo!映画より)
 アベンジャーズで「知らない連中が活躍している!」と思った人たちメインの映画。70-80年代の音楽が印象的である。サノスもここから登場している。アベンジャーズが途中から宇宙に出てSFらしさを増すのは彼らが原因と思われる。
 子供の頃にさらわれた地球人、アライグマ、敵の娘、入れ墨、木と、メンバーは大変個性的、問題解決策もまた個性的(ダンスで気をそらすとか)で面白いが、よその惑星等がガッツリと描かれたSF世界ではまずそっちが印象的だし、基準もどこにあるのかわからないので彼らの印象もだいぶ薄まって見える。
 最期の場面ではまたもや次回作へと引きずる謎(クイルは地球人ではない!?)が提示されて劇終。もっとも宇宙船にさらわれる子供は多くはいないので、それが地球人でなくても驚きはしない。むしろグレン・クローズが出演している方が驚きである。

昔話と日本人の心

西洋の昔話が女性を結婚して幸せに暮らしました、というハッピーエンドが多いのは、意識的に困難を乗り越え勝利と共に伴侶(もしくは他の物)を得て確立する父権的自我である、というノイマン*1の説を踏まえ、文化的な違いを考えてこれに対する「女性的な目」で日本文化を考えよう、という河合隼雄の本。日本の昔話に登場する様々なタイプの女性を取り上げて日本の昔話を解説している。
西洋の場合、人と自然との一体感を断ち切った後で、人は前とは異質なものとなった自然の一部を自然に統合することによって全体性の回復をはかるのに対して、日本の場合は、人と自然との一体感を一度断ち切りながらも、前とは異質となった自然に変えることによって全体性を回復する。
(中略)
西洋にしろ日本にしろ、自我を成立せしめる背後に必ず存在する「知る」ことの痛みは、西洋の場合は原罪の意識として記憶され、日本の場合は、あわれの感情として保存されることになり、両者の文化をつくりあげてゆく基調をなすものとなったと思われる。

 河合隼雄は対談とかではやさしそうなのだが本はなかなか難しい。丁寧すぎて読みづらいところもある。後半は三位一体の話とか出てきて、寝る前に読むには難しかった。ただくそ真面目を装いつつ

ここで、テーマを変えて、性器の露出について考えてみることにしよう。

 とか言い出すので、気が抜けない。

昔話と日本人の心

昔話と日本人の心

 

 

*1:エーリッヒ・ノイマン(Erich Neumann, 1905年1月23日 - 1960年11月5日)はユダヤ系ドイツ人でユング派の心理学者、精神分析家。/Wikipediaより