映画である必要があるのか『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』

監督/脚本:ウェス・アンダーソン(2021 米)
出演:ベニチオ・デル・トロエイドリアン・ブロディフランシス・マクドーマンドティルダ・スウィントンティモシー・シャラメ、レア・セドゥ、オーウェン・ウィルソンマチュー・アマルリックビル・マーレイ

 20世紀フランスのとある街には、雑誌「フレンチ・ディスパッチ」の編集部があり、個性的な人々が集まっていた。国際問題はもとより、アートやファッション、美食などのユニークな記事で雑誌は人気があった。だが、ある日仕事中に編集長が急死し、彼の遺言により、フレンチ・ディスパッチ誌の廃刊が決定したため、編集者や記者たちは最終号を発行する。(Yahoo!映画より)


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 出演陣がすごく豪華。画面は絵画的というかアニメ的というか、実写版の絵本のようである。と思ったら本当に一部アニメになっていて、それでもやはり違和感はなかった。ただし物語の方は奇を衒いすぎたのか、特に最後の話は退屈。今回の『フレンチ・ディスパッチ』は今までにも増して趣味的というのか、万人受けする気がないように思えて、それは個性的な映画監督によくあることだから構わないのだが、映画である意味があまり感じられないんだよなあというのが正直なところ。でもウェス・アンダーソン監督作品に出演したいという役者は多くいるようなので、たぶん間違ってるのは私の方である。インタビューでも探してみるか。