新入社員の内定辞退により管理職の休暇がなくなる話

うちの会社は日本人スタッフが私を含めて3人いる。他に現地従業員が20人。これは従業員が転職したりアメリカに行ったり突然いなくなったりすることで増えたり減ったりするが、20人を超えることはめったにない。3人と20人弱で日々の仕事を切り回し、とりあえず自分たちの給料と、できればプラスアルファくらいを稼ぎたいけどもそれはできる時とできない時があって、まあその話は今日は関係ないのでしない。

私がマネージャーになってからというもの、できそうなことはとりあえず手を出しているので細かい仕事が増え、日本人の負担が大きい。というか現地人に担当させることができればいいんだけども、そこまで優秀な人を雇っていないので仕方がない面もある。「給料を上げて優秀な人材を雇う」とか「できるけど面倒くさいことを減らす」というのも一案だが、費用対効果とか、頼まれるとイヤというのはなかなか難しい。この話も今日は関係ない。

日本人スタッフが重要である。私がマネージャーでアシスタントと経理が一人ずつ。最近ではアシスタントのAさんが役立たずだったが経理Bさんが優秀だったのでなんとかなっていた。そしてAさんは半ばクビのような状態で任期終了前に帰国。その後任が来る前に経理の後任が来て、今月で経理Bさんが帰国。あれ?人数足りない?

実はAさんの後任もそろそろ来ているはずだったのが、後任内定者に「そろそろビザ取得の書類くださーい」と問い合わせたところ、「実は友人の会社に誘われまして~」と内定を辞退されてしまったのである。精神的ダメージもさることながら実際的なダメージが大きい。3人いるつもりで組んだ予定を2人でこなさなければいけない。

もちろん現在後任を募集しているので、追々新しい人が補充される予定ではあるものの、今から一人を選んで書類集めてビザ取得して、到着までに早くても3週間。それから一通りのことを教えるともう7月。7月末に大型のツアーがあるため20日過ぎには私はここにないといけないので、私の休暇は長くても2週間くらいか。むむむ。
というわけで、うちのような零細企業にとって内定辞退は多大な影響を及ぼすことがおわかりいただけただろうか。バタフライエフェクトではないが、一つの内定辞退が一中間管理職の楽しい休暇を吹き飛ばすこともあるのである。当社のシステムが間違ってるということもあるのかもしれないがとにかく、世の内定者の皆さんに肝に銘じていただきたい。内定辞退ダメ絶対。