日本の古代道路を探す―律令国家のアウトバーン

日本の古代道路について、どのように計画され機能していたか、またどうやって探すかまで丁寧に書かれている。フィールドワークの方法まで書かれている本は初めて読んだ。タイトルに偽りなし。
面白かったのは上総/下総の国名の逆転について。というのは、国の名前は京から近い方に『上』を付けるのが普通であるのに現在の千葉県にあたる地域は南側が上総、北側が下総で、普通に考えれば逆なんだけども、当時の東海道相模国から海路で房総半島へ入る経路だったため、京に近いのが南で遠いのが北、つまり南が上で北が下、というように決まったのだそうです。へえ。

日本の古代道路を探す―律令国家のアウトバーン (平凡社新書)

日本の古代道路を探す―律令国家のアウトバーン (平凡社新書)

 

 

決定版 邪馬台国の全解決

国史書特有の記述法を元に資料を解読し、邪馬台国の場所を解く本。邪馬台国への距離という軍事機密ともいえる情報を正直に書くわけがないとか、当時の常識を踏まえて納得のいく箇所もあるが、こちらの勉強不足もあって著者の主張がどこまで正しいかを判断できないのが残念。著者のくどい文章を割り引いても、楽しかったといえる一冊でした。

決定版 邪馬台国の全解決

決定版 邪馬台国の全解決

 

 

STAR WARS 99人のストームトルーパー

子供たちに買った絵本。
絵本そのものは面白いんだけども和訳が余計な言葉を追加しているのが気になる。うちの娘は英語で読んでいたようなので気にならなかったらしいけど。

STAR WARS 99人のストームトルーパー

STAR WARS 99人のストームトルーパー

 

 

映画の間取り

映画の間取りを収録した本。アプリ発らしい。

いまいち面白くなかったのは意外性の無さと収録件数の少なさ、というより収録作品の半分くらいしか見てないからかもしれない。あ、「間取り」という言葉に勝手に「(家の)間取り」だと思い込んでしまったのも良くなかったかもしれない。

映画の間取り

映画の間取り

 

 

領主館の花嫁たち

1840年、当主の妻を失ったその領主館は、悲しみに沈んでいた。そして、愛らしい双子の姉妹の家庭教師として館を訪れたテティもまた、癒しがたい傷を負う身であった。屈託なく懐いてくる、瓜二つの双子の姉妹に、徐々に生きる希望を取り戻していくテティ。だが、館に頻発する怪異が、彼女たちの運命を、容赦なく翻弄していく…。予測不能、美麗にして凄絶なる巨匠最後の長編!(amazonより)

 クリスチアナ・ブランドの長編小説。ゴシックな舞台は大変好みだがミステリというよりゴシックホラー?小説。幽霊が出てきてしまうと、なんか、ふうん、で済んでしまうのは興味がないからで小説のせいではない。

領主館の花嫁たち (創元推理文庫)

領主館の花嫁たち (創元推理文庫)