TSファッキンA職員の活躍『ゲット・アウト』

監督/脚本:ジョーダン・ピール(2017 米)
出演:ダニエル・カルーヤ、アリソン・ウィリアムズ、ブラッドリー・ウィットフォード

 ニューヨークで写真家として活動している黒人のクリス(ダニエル・カルーヤ)は、週末に恋人の白人女性ローズ(アリソン・ウィリアムズ)の実家に招かれる。歓待を受けるが、黒人の使用人がいることに違和感を覚え、さらに庭を走り去る管理人や窓に映った自分を凝視する家政婦に驚かされる。翌日、パーティーに出席した彼は白人ばかりの中で一人の黒人を見つける。古風な格好をした彼を撮影すると、相手は鼻血を出しながら、すさまじい勢いでクリスに詰め寄り……。(Yahoo!映画より)


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 黒人青年が感じる違和感が、初めは人種差別的なそれかと思わせておいて、実はもっとやばいものだったという話。日本人からすると真っ当なホラーもしくはスリラーだけれども、アメリカでは界隈をざわつかせるような内容であると捉えられるらしい。この手の話題に神経質すぎるというか、闇の深さを感じる話である。

 ちなみにこの作品はゴールデングローブ賞でコメディ部門の対象となりそうになってひと騒ぎあったらしい(監督が、人種問題はコメディではないと発言したとかしないとか)が、これは主に主人公の友人でTSファッキンA職員のロッドのせいである。黒人の家政婦をはじめ出演者はみんな良かったが、彼は一人だけコメディ的活躍をしていた。