A Rainy Day in New York Trailer #1 (2020)
学校の課題として著名な映画監督ローランド・ポラード(リーヴ・シュレイバー)のインタビューをマンハッタンですることになった大学生のアシュレー(エル・ファニング)。彼女と恋人のギャツビー(ティモシー・シャラメ)は、それを機に週末をマンハッタンで楽しむことに。ニューヨーカーのギャツビーは、アリゾナ生まれのアシュレーに街を案内しようと張り切るが、ポラードに新作の試写に誘われた彼女が約束をキャンセルするなど、次々と予想もしていなかった出来事が起きる。(Yahoo!映画より)
ウディ・アレン50本目の監督作品。ウディ・アレンは過去のセクハラ問題(証拠不十分により不起訴)の再燃によりamazonから契約を切られたため、本作品はアメリカでは公開されておらず、NETFLIXでもアメリカ版からは見られないアメリカ映画となっている。
田舎育ちの女子学生と交際する都会育ちの男子学生ギャッツビーは、予想外の出来事から自分を見つめなおし、新しい人生に踏み出す。映画で使われる曲「Everything happens to me」がぴったりの内容。ウディ・アレン映画の恋愛要素が詰め込まれたものを現代にアップデートしたような印象。主人公を演じるのも当然本人ではなく若い俳優なので、いつもの面倒くさい感じ(褒めてます)が中和される分だけ爽やかであった。
一方で交際相手の田舎育ちの女子学生アシュリーは、映画監督のインタビューをするはずが大人たちの事情に巻き込まれてドタバタする。脚本家の不倫騒動に巻き込まれて運転免許を見せて自己紹介したり、人気俳優の新しいお相手としてテレビのインタビューに答えたりと、コメディ要素が強く楽しい。田舎娘を演じたエル・ファニングが良かったのだと思う。
物語の結末は若干ギャッツビーにとって都合が良すぎるように思えなくもないが、これだけ多くの出来事を描きつつ趣味良くまとめてしまうのは、やはりすごい。ちなみに2020年の時点で次回作の撮影は終わっているらしいので楽しみである。