サマーナイト

監督:ウディ・アレン(1982 米)
出演:ウディ・アレンミア・ファロー、メアリー・スティンバーゲン、トニー・ロバー
内容:ニューヨーク郊外のある夏の夜
しばらく前に買ったDVDをようやく見た。映画自体は久しぶりで2回目。シェイクスピアの『夏の夜の夢』のパロディらしいが、元ネタを読んだことはない。ミア・ファローウディ・アレン映画への初登場作でもある。
さて『サマーナイト』はウディ・アレンの映画の中でも特別に印象の薄い作品である。Wikipediaですら専用のページは作られていないし、みんなのシネマ・レビューでもコメントは実質ゼロ。ウディ・アレンが監督した順番でいうと不人気なシリアス作品『スターダスト・メモリー』の後、風刺の塊である名作『カメレオンマン』の前であり、コメディへ回帰中であったための中途半端さが良くなかったのかもしれない。また「郊外の自然」や「メンデルスゾーンの調べ」など、それ自身には何の罪もないが、ただウディ・アレンらしくないものが集まってしまったことも印象を薄くしている理由の一つに数えることができるだろう。
では駄作か、というとそうでもない。プレイボーイの医師が矢で討たれたところの主人公のセリフ「矢が心臓に刺さっただけだ」、頭の固い大学教授が変化していく過程(結末も)なんかは十分に面白いと思う。ただ総合的に見るとドカンと来る面白さに欠ける。それでもその後のウディ・アレン作品を考える上では見ても損はない作品である。