チャーリーとチョコレート工場

監督:ティム・バートン(2005 アメリカ)
出演:ジョニー・デップクリストファー・リー
内容:貧乏人の子供がチョコレート工場に招待される
ロアルド・ダール原作らしく皮肉の利いた童話をティム・バートンジョニー・デップのコンビが上手に映画化。しばらく世間との付き合いを断っていた主人公の古臭いセンスがティム・バートンのグロかわいい趣味とマッチしていて楽しい。また主人公を演じたジョニー・デップは心から笑えないような神経質な役柄が似合うというか上手い。
ロアルド・ダールといえばブラックユーモア溢れる短編のイメージが強いが、実は童話でも有名でただ私が読んだことがなかっただけだったりする。そんなわけで原作とこの作品とどの程度違うのかはわからないが、それでも随所に現れる皮肉な笑いはロアルド・ダールらしいと思う。ちなみにウォンカ氏の子供時代はティム・バートンによる創作らしいが、全く原作を損なわないエピソードだと思う。読んでないけど。ウォンカ氏の自由な発想は子供の持つ自由さでそれはつまり父である歯科医への恨みで、その自由な発想が振るわなくなった時、その原因も解決法もまた家族であって、それを教えてくれたチャーリーはやっぱり相続者にふさわしいのかもしれない。
あと関係ないがチャーリーのお父さんはルイ・コスタに似ていると思った。