ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち

監督:ティム・バートン(2016 米)
出演:エヴァ・グリーンエイサ・バターフィールド、クリス・オダウド、アリソン・ジャニールパート・エヴェレットテレンス・スタンプ、エラ・パーネル、ジュディ・デンチサミュエル・L・ジャクソン
内容:祖父の遺言

少年ジェイクは、現実と幻想が交錯する中で、奇妙な子供たちが暮らす“ミス・ペレグリンの家”を見つけ出す。子供たちが不思議な能力を持ち、ひたすら同じ一日を繰り返す理由を知る一方で、彼らに忍び寄ろうとしている危険に気付くジェイク。さらに、ミス・ペレグリンの家へと導かれた理由と自身の役割を知る。やがて、真実が明らかになるとともに、子供たちに思わぬ変化が起こるが……。(シネマトゥディ)

この映画のオープニングを見ながら、ファンタジー映画で毎度異なる設定で異なる世界を描き出すけど、もっとその世界を知りたい!と思わせる魅力的なのもあれば、そうでない中途半端なのもあるよなあ、とか考えていたが、この作品は前者でした。作品中での説明が十分なわけではない。というよりむしろ後半は特に説明が足りず、勢いだけで乗り切った感もあるが、それを補って余りあるのがミス・ペレグリンの魅力。どこかで見たことあるきれいな人だと思っていたら、「カジノ・ロワイヤル」のヴェスパーでした。
ティム・バートンといえば独特の「奇妙な世界」が持ち味で、まっとうな世界からはみ出した人たちを描くのがうまい。『ビッグ・フィッシュ』『チャーリーのチョコレート工場』あたりが浮かびますが、そこにエヴァ・グリーンの魅力(ミス・ペレグリンのキャラの魅力もあり)を加えたのがこの映画の魅力かと思う。おすすめ。