ほんの横取り

ハリー・ポッターは、はるかさんが読むものがないといっていたので買ってあげたものを横取りして先に読んだ一冊。ちなみに彼女の本を借りて読むことはたまにあって、今まで読んだ中では「ルドルフとイッパイアッテナ」が登場人物(おもに猫)が皆かっこよくて抜群に面白かった。続編の「ルドルフともだちひとりだち」も面白かった。その次の「ルドルフといくねこくるねこ」は日本に置いてきてしまったらしいのでまだ読んでいない。

ハリー・ポッターと賢者の石

J・K・ローリングの長編児童小説。1作目。
この作品は物語自身よりも魔法世界の紹介エピソードがハイライトだと思う。映画にはないエピソード(ハグリッドが地下鉄に乗るとか)が楽しい。基本的に映画は原作に忠実であることを確認できた。

ハリー・ポッターと賢者の石 (1)

ハリー・ポッターと賢者の石 (1)

ハリー・ポッターと秘密の部屋

J・K・ローリングの長編児童小説。2作目。
2作目になってようやく物語の占めるウェイトが大きくなったように思う。ただこの後はどんどん重くなるのでこの辺までが楽しいんじゃないかな。まだ続き読んでないけど。映画よりもウィーズリー兄弟とのからみが多かった。

ハリー・ポッターと秘密の部屋

ハリー・ポッターと秘密の部屋

古代は輝いていた〈2〉日本列島の大王たち

万世一系を建前とする日本の王朝だが、歴史の遺物をつぶさに調べると九州に大和王権とは別の王朝が浮かび上がってくる。資料として挙げられるものを見る限り著者の九州王朝説は無理な話ではない。もっとも不利な証拠は並べないだろうからそう思えるのも無理はないと思うが。若干「逆説の日本史」的な印象だが、銅鐸の話とかいろいろ楽しい。
日本の古代史が明らかになったら面白いだろうけどもいろいろ障害が多いんだろうなあ。

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

ピーター・F・ドラッカーの話題の本を今更読んだのを忘れていた。といっても半分くらいは以前読んだような気もする。読んでいて思わず「ですよねー」と言いたくなることが多い。もっともこの本に書かれていることは多くの人がわかっているけどなかなかこの本のようにまとまっていなかったり貫徹できなかったりすることなので、以下覚えておきたいことを抜粋。

マネージャーの仕事は狭く限定してはならない。マネージャーの仕事には目的・目標・機能がなければならない。貢献して責任を取らなければならない。
補佐役という職務は直接貢献できないし責任も中途半端で終わってしまうので、期間を限定し、一定の期間以降は一人前として扱う必要がある。部下の仕事を取ってはならない。

  • 職務設計の視点
  1. マネージャー本来の仕事、つまり部長的な仕事
  2. 個々のマネージャーに対し組織や上司が設定する仕事
  3. マネージャーの仕事は上、下、横の関係が重要
  4. 上、下、横に対して仕事に必要な情報をもらい、また提供しなければならない

これら4つの視点から自らの仕事を主体的に知ることは、マネージャー本人の責任である。
マネージャーに期待すべきことは、自らの職務を書き表し、彼とその部門が責任を負うべき成果と貢献について、提案し、他との関係を列挙し、必要とする情報と他に貢献できる情報を明らかにすることである。

  • 短期的目標と長期的目標を持つ。
  • 組織の焦点は成果に合わせる。
  • 人事管理は組織の信条と価値観に照らし合わせる。真摯かどうか。真摯であることは頭のよさよりも重要。
  • 意思決定は意見の対立が必要→?意見の対立によって磨かれる?代案が得られる?頭を使う

一つの案だけが正しいということはないので対立意見も聞く。なぜ意見が違うのかも明らかにする。
意思決定によって得られるものがコストやリスクよりも大きいとき、意思決定を行う。意思決定の中には実行手順や責任の所在も組み込む。良き意図で終わらない。

  • 意思決定の際に重要なこと
  1. この決定を知らなければならないのは誰か
  2. 取るべき行動は何か
  3. それはなぜか
  4. それはどのような行動か
  5. 何によっていつ評価されるか

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

神様ゲーム

麻耶雄嵩の小説。
読んだのを忘れてた。驚くほど薄っぺらい内容の一冊。結末をちょいとひねったつもりなんだろうけども、結末に至るまでの話も文章も浅いので全くといって良いほど利いてない。

神様ゲーム (講談社ノベルス)

神様ゲーム (講談社ノベルス)

仕立て屋の恋

ジョルジュ・シムノンの小説。
パトリス・ルコントの映画「仕立て屋の恋」の原作だが、映画の方はさっぱり内容を忘れてしまっていたのでちょうど良かった。以下あらすじ抜粋。

ひとりの娼婦が殺された。嫌疑をかけられたイール氏は、隣近所の誰からも嫌われている孤独な独身男だった。極端にきれいずきな彼の唯一の楽しみは、アパートの向かいに住む若く美しい娘アリスを覗き見ること―。夜ごと部屋の明かりをつけず窓辺に立って彼女の様子をながめ、静かに恋の炎をたぎらせていた。ある夜、彼は恐ろしい出来事を見てしまったことから、人生の歯車を狂わせはじめる…。

主人公のイール氏は孤独で(一応)善良で、悪い人ではなさそうなのだが、際立つ個性がなんとなくどことなく嫌われている。人好きのしない人、とでもいえばいいのか。読んでいても主人公なんでなんとなく贔屓目に見てしまうが、それでもやっぱり爽やかとは言えない。その特徴が彼自身の運命をなんとなく悪い方に転がらせ、転がるうちに大きくなった雪だるまのように結末を迎える。イール氏の個性のようになんとなくすっきりしない感じがきらいではない。

仕立て屋の恋 (ハヤカワ文庫NV)

仕立て屋の恋 (ハヤカワ文庫NV)