アラジン

監督:ガイ・リッチー(2019 米)
出演:ウィル・スミス他

貧しいながらもダイヤモンドの心を持ち、本当の自分にふさわしい居場所を模索する青年のアラジン(メナ・マスード)は、自由になりたいと願う王女のジャスミン(ナオミ・スコット)と、三つの願いをかなえてくれるランプの魔人ジーニー(ウィル・スミス)に出会う。アラジンとジャスミンは、身分の差がありながらも少しずつ惹(ひ)かれ合う。二人を見守るジーニーは、ランプから解放されたいと思っていた。

 

 この夏の一時帰国で見た映画はこれだけ。
ディズニーアニメの『アラジン』は、いまはなきテアトル吉祥寺で見た。優待券をもらったので別館(テアトル吉祥寺は1と2があった)で『ザ・ファーム 法律事務所』も選べたのだが、確か『ザ・ファーム』は小説を読んだのとトム・クルーズがそんなに好きではなかったので(今もそんなに好きではないが)『アラジン』を選んだ。ジーニーの登場場面を見て、ディズニーすげえと思った覚えがある。
実写になってもその辺は変わらず、やはりジーニーの登場場面やアラジンが城に乗り込む場面はノリノリである。前回と違ったのは主人公アラジンがより煤けた小悪党にしか見えなかったり、王様が可愛くないので無能っぽさが際立っているなどの点だろうか。実写化による弊害ともいえるかもしれない。
もっとも子供のための映画であることを考えれば、同行した息子はノリノリで歌を歌いながら劇場を後にしていたので、十分合格点なのだと思う。
ディズニーとCG実写化という組み合わせはすごい。以前『シンデレラ』を映画館で見た時にも思ったが、夢の世界をリアルに再現するための気合を感じるし、それを実現するための手段としてこれ以上ない組み合わせに思える。

 

ハングオーバー!1~3

監督:トッド・フィリップス(2009-2013 米)
出演:ブラッドリー・クーパーエド・ヘルムズ、ザック・ガリフィアナキスジャスティン・バーサケン・チョン

結婚式を2日後に控え、新郎のダグは独身最後の夜を満喫すべく、友人たちとラスベガスの高級ホテルのスイートで散々バカ騒ぎをして楽しんだ。しかし翌朝二日酔いから目覚めると、部屋は荒れ新郎の姿は消えていた。一体彼らに何が起きたのか!?(1作目のあらすじ)

 バチェラーパーティーで羽目を外した男たちの話。面白いところもあるんだけど、下品な感じが今一笑えない理由か。育ちが上品なもので。いや下品なのは構わないが、それだけで笑えと言われてもなー。私の好きな下品さではない。いやむしろ異文化を理解してない白人を笑う映画なのかな?その方がしっくりくる。
一部のアメリカはアジア人の描き方がいつまでも下手なので、ポリティカル・コレクトネスとか厳しいこと言う前にもっとアジアについて勉強した方が良いと思う。多少偏った描き方でもリスペクトを感じれば誰も文句言わないのに。

 

 

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライブ

監督・脚本:ジム・ジャームッシュ(2013 米)
出演:トム・ヒドルストンティルダ・スウィントンミア・ワシコウスカジョン・ハート

 吸血鬼のアダム(トム・ヒドルストン)はギターをはじめ弦楽器なら何でも自在に弾きこなすミュージシャンとしてアンダーグラウンド・ミュージック・シーンで活躍している。
 しかしここ近年の自己破滅的な人間たちの振る舞いにアダムは抑鬱を抱えていた。そんなとき恋人イヴ(ティルダ・スウィントン)がデトロイトに住む彼の元を訪れる。
 もちろん、彼女も吸血鬼で2人は何世紀も愛し合い、生き続けてきた。久々の再会もつかの間、イヴの破天荒な妹エヴァ(ミア・ワシコウスカ)が突然2人に会いにやってきて3人の運命は、ゆっくりと変わり始める・・・。


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 何か起こりそうで何も起こさない。雰囲気番長。こいつに翼をつければ月まで飛んでくぜ、のセリフで有名なジム・ジャームッシュ監督が送るヴァンパイア・ストーリー。
 吸血鬼だからといって特別なことはあまり起こらない。むしろ日常。メカ好きだったりiPhone使いこなしていたり我儘だったりお姉さんだったりする吸血鬼はひどく人間臭く見える。特にミュージシャンとして生活するアダム、彼のギターの好みの渋さ、アーティストっぽさは世の(人間の)クリエイターを代表しているようなところがあるので、監督の気持ちを代弁させているのかもしれない。きっとそうだ。 スプロ欲しい。

 

フォロウィング

監督・脚本・製作・撮影・編集:クリストファー・ノーラン(1999 英)
出演:ジェレミー・セオボルド他

作家志望のビルは、創作のヒントを得るため、通りすがりの人々の跡をつける行為を繰り返していた。ある日、いつものように男の跡をつけていたところ、尾行していることがその男、コッブにばれてしまう。だが、コッブもまた、他人の私生活を覗き見てスリルを得るために、留守宅への侵入を繰り返していたのだ。家宅侵入のコツを教わり、創造意欲を刺激されたビルは、コッブの自信に満ちた行動に感化されてゆく。そして、数日後、ビルはコッブと2人で侵入したアパートで見た写真の女に興味を抱き、彼女の跡をつけ始める。しかし、その日を境に彼は思わぬ事件に巻き込まれていく…。

 人を尾行するのが趣味の人にとっては恐ろしい話。

大学の時分に車の免許を取り、友人らと車でふらふらと都内をうろついていたことがあった。うろつくのは主に夜なので道路は空いていて、都内の道路のつながりがわかるのが楽しかった。たまには東京を出て他県へ行くこともあった。関東はもちろん日本海を見る」というテーマで新潟富山あたりまで行ったこともあった。
それにも飽きた頃、「前の車をひたすら追いかける」ということもした。悪気はない。ある時、確か尾張小牧ナンバーだったと思うが、後をつけてるのを気付かれたのか路地に入られて停車されてしまい、中から人が出てきたので急いで逃走するということもあった。今となっては良い思い出だが、あの時逃げられずに中の人につかまって大変なことに巻き込まれたら、というようなことが頭に浮かぶ映画である。創作に携わる人なら、こういう出来事から生み出していくのかなあ。知らないけど。
創作における経験の重要性というのは多くの人が指摘するところだけども、藤子・F・不二雄は「思い出の冷蔵庫」を開けるなと言っていたので、人それぞれですかね・・・ときれいにまとめたつもりが、「思い出の冷蔵庫」発言は捏造疑惑があるらしい。台無しだなおい。 
フォロウィング [DVD]

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日本に一時帰国してました

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神社の木漏れ日。

わかりづらいが、南の島では木漏れ日というのはほとんどないのでこの写真は日本。
というわけで日本へ一時帰国した。10日の休みで日本滞在は6日間という今までで一番忙しい日程で、仕事・健康診断・買い物・法事・友達と会う・家族サービスで終了。有給休暇は60日くらいあるものの、状況が休暇を許してくれない。

今回最重要だったのはメガネの購入。今使っているものが最後の一つなので、いの一番にメガネ屋に行ったが、レンズ交換を含め4本購入したら出来上がりは8月になるとのことで、持ち帰ることはできなかった。

帰国中に目立ったのは、タピオカミルクティー。ネットで「流行っている」というのは知っていたが、まさかあれほどとは思わなんだ。なんなんだあれは。なぜ並ぶのか。なぜほとんどの店で取り扱っているのか。タピオカ扱わないと税金二倍!とかあるんじゃないの?というレベル。今までも無かったわけではないだろうに。