フォロウィング

監督・脚本・製作・撮影・編集:クリストファー・ノーラン(1999 英)
出演:ジェレミー・セオボルド他

作家志望のビルは、創作のヒントを得るため、通りすがりの人々の跡をつける行為を繰り返していた。ある日、いつものように男の跡をつけていたところ、尾行していることがその男、コッブにばれてしまう。だが、コッブもまた、他人の私生活を覗き見てスリルを得るために、留守宅への侵入を繰り返していたのだ。家宅侵入のコツを教わり、創造意欲を刺激されたビルは、コッブの自信に満ちた行動に感化されてゆく。そして、数日後、ビルはコッブと2人で侵入したアパートで見た写真の女に興味を抱き、彼女の跡をつけ始める。しかし、その日を境に彼は思わぬ事件に巻き込まれていく…。

 人を尾行するのが趣味の人にとっては恐ろしい話。

大学の時分に車の免許を取り、友人らと車でふらふらと都内をうろついていたことがあった。うろつくのは主に夜なので道路は空いていて、都内の道路のつながりがわかるのが楽しかった。たまには東京を出て他県へ行くこともあった。関東はもちろん日本海を見る」というテーマで新潟富山あたりまで行ったこともあった。
それにも飽きた頃、「前の車をひたすら追いかける」ということもした。悪気はない。ある時、確か尾張小牧ナンバーだったと思うが、後をつけてるのを気付かれたのか路地に入られて停車されてしまい、中から人が出てきたので急いで逃走するということもあった。今となっては良い思い出だが、あの時逃げられずに中の人につかまって大変なことに巻き込まれたら、というようなことが頭に浮かぶ映画である。創作に携わる人なら、こういう出来事から生み出していくのかなあ。知らないけど。
創作における経験の重要性というのは多くの人が指摘するところだけども、藤子・F・不二雄は「思い出の冷蔵庫」を開けるなと言っていたので、人それぞれですかね・・・ときれいにまとめたつもりが、「思い出の冷蔵庫」発言は捏造疑惑があるらしい。台無しだなおい。 
フォロウィング [DVD]

フォロウィング [DVD]