悠久の窓

ロバート・ゴダードの長編サスペンス?
ゴダード得意の歴史を絡めた謎解きだが、途中から謎自体がよくわからないことに。最後の方は飛ばし気味に読んだので解決もなんだかよくわからない。みんな死んで終りなのか。ステンドグラスはどこへいったのか。途中から飽きだした私に非があるのかもしれないが、不完全燃焼。ゴダードがおもしろいのは最初の2作だけなのかもしれない。

悠久の窓(上) (講談社文庫)

悠久の窓(上) (講談社文庫)

悠久の窓(下) (講談社文庫)

悠久の窓(下) (講談社文庫)

正倉院の謎

東大寺正倉院に収められた御物の出自を徹底的に調べた本。
正倉院の御物と言えば奈良時代の宝物が収められているものと学校では習うが、その実、収められているものの全てが奈良時代のものというわけではなく、増減を繰り返しているという事実がある。また奈良時代に収められた宝物に関しても、一見平和にみえる奉献の裏に、かなりドス黒い藤原氏の陰謀があったのではないか、というのが著者の説。
詳しくないので反論のしようもなくただハー、と肯くよりなかったが、ぼんやりとしたイメージしか持てない時代に彩りを加えるようで面白かった。なんにしても1200年前のものがまだあるというのは物凄いことで、それが自分の国であるというのは誇らしいことだ。

正倉院の謎

正倉院の謎

眩惑されて

ロバート・ゴダードの長編サスペンス。
誘拐事件を目撃した主人公が長い時を経て未解決となっていた誘拐事件の謎解きに挑む話。18世紀の投書家ジュニアスにまつわる謎が物語を解く鍵になるのだが、馴染みがないせいかさっぱり興が沸かない。そのせいかなんだかぼんやりとした印象が残った。興味を持てないのは仕方が無いとしても、ジュニアス云々は伏線としてもどうなんだろう。ジュニアスもしくはグリフィンの正体がわかったところで犯人の正体はわからなかったような気もする。その他の伏線も回収しきれていたかどうか。投げっ放しジャーマンのような小説。

眩惑されて(上) (講談社文庫)

眩惑されて(上) (講談社文庫)

眩惑されて(下) (講談社文庫)

眩惑されて(下) (講談社文庫)

関が原前夜--西軍大名たちの戦い

関が原の戦いで西軍に属した大名たちの中でも毛利・上杉・宇喜多・島津など主だった大名たちがどのような流れで関が原の戦いに到ったかを西軍側の資料から読み解く。
歴史はどうしても勝者の記録が大々的に取り上げられるものなので、敗者のイメージは悪く、小さく、負けるべくして負けたように思われがちだが、実際にはどっちに転ぶかわからないぎりぎりのところで皆さん頑張っているのである。
特にイメージが変わったのは毛利家で、いままでは担ぎ上げられた総大将というものだったが、積極的に領土を拡張しようと働いていたことがわかった。その局地的な発想が家康に負けている、と思わないでもないが、それも家康が勝ったことを知っている、いわば神の視点で見ているからであることも忘れてはいけない。オススメ。

関ヶ原前夜 西軍大名たちの戦い (NHKブックス)

関ヶ原前夜 西軍大名たちの戦い (NHKブックス)