どこかで見たような顔が大集合『あの頃ペニー・レインと』

監督/脚本:キャメロン・クロウ(2000 米)
 10代でジャーナリストとして活躍したキャメロン・クロウ自身の実話をもとに描いた青春ドラマ。ローリング・ストーン誌にその才能を認められ、弱冠15歳で記者になった少年のジャーナリズムや切ない初恋を描く。(Filmarksより)


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 どこかで見たような人が多く出演している映画。
 そもそも主演(助演?)の女の子が、どこかで見たような顔だと思ったらゴールディ・ホーンの娘。笑顔がそっくりですごく納得である。それからロックスター、ラッセル役の俳優、これもどこかで見たような中途半端な男前だなと思っていたら、『ビッグ・フィッシュ』の父親を理解できずにイライラしていた息子役の人だった。ちなみにwikipediaによるとウディ・アレンの『世界中がアイ・ラブ・ユー』で都合よくあらわれる主人公の新しいイケメン彼氏もこの人だった。いずれも中途半端な二枚目という印象は共通している。あと新マネージャー役で出ていたジミー・ファロン。彼はトークショーの司会で有名だがウディ・アレンの『僕のニューヨークライフ』にも主人公の友人役で出ていた。
 ストーリーは監督の自伝の映画化らしく、若者がうまいことやって素晴らしい経験をしたぜという「ひと夏の経験」的な王道をいくもので、可もなく不可もない。ただフランシス・マクドーマンドはどう見ても「ちょっとやばいお母さん」で、存在感がすごい。どの作品でもこの人は際立っているので、やはり役者としてすごいのだろう。
 それから映画とは全く関係ないのだが、今後こういったタイプの物語は、というか物語の類型?は、コロナとか戦争とかという時代を越えてどう変化していくのかなということをちょっと考えた。あまり変わらなそうな気もするが、全く新しいものが出てきたら面白い。