ガダラの豚 1〜3

中島らもの長編冒険小説。
私が読んだ文庫本は3冊に分かれており、前編が妻の宗教騒動、中篇がアフリカの旅、後編が決着、とわかれていて、全編・中篇は面白かったけども後編は少しドタバタが過ぎるような。ただとんでもない話なのでとんでもない決着になるのはある程度仕方がない。アフリカのくだりはちゃんと調べてあるのか違和感がない。知らない世界の話なので何ともいえないけども。まあまあ面白かった。
一つ思ったのは探偵推理小説に出てくる呪いの話とかも、こんなかんじで呪いの部分もしっかりと書ければそれなりに面白くなるんではないかということ。もっともそれなりに書くにはそれなりに調べなければならず、それができないから適当に描かれて説得力がなかったりするんだろうけども。

ガダラの豚〈1〉 (集英社文庫)

ガダラの豚〈2〉 (集英社文庫)

ガダラの豚〈3〉 (集英社文庫)