時の娘

ジョセフィン・ティの長編推理小説
怪我で入院している現役の刑事が、リチャード三世について、警察的な調査で真相を求める。
リチャード3世の悪者イメージは堅固なもので、英国史に疎い私でも聞いたことはある。おそらくはシェイクスピアあたりに拠るところが大きいのだろう。日本史でいえば後白河法皇くらいか。崇徳上皇まではいかない。ただこの例えが日本史を知らないとわからないように、この作品も英国史を知らないと面白さがわからないことには楽しめない。そういった意味では私も楽しめなかった。

時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)

時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)