日本人特有の行動である切腹の歴史を実例を元に紹介。当時の武士たちにとって切腹は成敗されることよりも罪を一等減じられた形であり最期のプライドであった、という話。それだけ武士にとっての主の命令が絶対だったということだが、それでも中には死にたくないと抵抗した挙句、被害を最小限に食い止めるために周囲がよってたかって殺してしまい切腹したことにしてしまう場合もあったということなので、やはり切腹できない人も稀にではあるがいたらしい。また末端の一人(もしくは数人)に責任をとらせて上には影響なし、というかたちを現在に残してしまったのも封建制の弊害といえなくもない。
- 作者: 山本博文
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2003/05/16
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