未来は今

監督・脚本:ジョエル・コーエン(1994 米)
製作・脚本:イーサン・コーエン
出演:ティム・ロビンスジェニファー・ジェイソン・リーポール・ニューマン
内容:会社の企みによって生まれた傀儡社長
1958年、フラフープ誕生の秘話のようなこのお話は、冒頭のシーンから予想される予定調和からほとんど外れることはなく、そういう面では物足りない気もするが、出演者は良かった。特に私はどういうわけかジェニファー・ジェイソン・リーが大好きでその出演作は全て見ているが、この作品ではオーバーアクション気味のように思え、ただそれもキャラクターに合わせてそうしているのかも知れず、その辺はなんともいえないがふさわしい役ではあると思う。他に主演クラスのティム・ロビンスのバカっぷりもポール・ニューマンの悪役っぷりも良かった。あとさりげなく出ていたスティーブ・ブシェミも笑えた。
また狂言回しというか神の視点で話を進める時計の管理人の「それはまた別の話」はワイルダーのアレだな、とか話全体が「スミス都へ行く」だな、とかいろいろと楽しい。他にポール・ニューマンのダブルステッチのくだりとかティム・ロビンスがおばさんに挟まれるくだりとか、いろいろと楽しい場面ばかりだったが全体ではピリっとしないような気持ち。