幕末遊撃隊

沼袋の貞源寺に伊庭八郎のお墓があると知り、それじゃあ読んでみようとamazonで購入。たぶん初・池波正太郎作品。大阪に行ってる間に読み終えた。
主人公伊庭八郎は肺結核のために己の余命を悟り、その覚悟の中で人と接し己を貫く姿は痛痛しくも男らしい。またそれだけでなくイバハチは本山小太郎や鳥八十の鎌吉ら友人たちとの間柄では少し緩んだりして、そういう人間関係が描かれており、表題の遊撃隊というより伊庭八郎を通して見る幕末の江戸の風景といった感じ。美味しそうな食事風景はさすが。