演者と聴衆

id:trainrockさんがブチキレられてるように、昨日の日米バカ対決は観客からプラコップがかなり投げ込まれていた。これは外人に多かったようなので最初は異国ではアレは歓迎の印なのかなとアホな感想を持っていた私だが、好悪何れの感情を表すにしても、楽器に水かけるんじゃねーよと。ボブログのヘルメット装備はこの際関係ない。
またアベジュリーのギターの調子が悪くていろいろやってるときには「はやくやれー」という野次が飛んだりした。楽器の調子が悪いのにはさすがのアベジュリーも冷や汗ものだったろうと思う。確かにお金払った客に対して音出せないのでは話にならない。しかし。そのお金を払った客に対して自分が最高と思えるいい音を聞かせたいからこそ調整に時間がかかるわけで、まあ昨日の場合は接触不良かなんかだとは思うが、つまり聴衆のために時間をかけているのだからそれを野次るのは如何なものか。
ついでに言うとボブログのアンコールの際のステージ正面の暴れる客も如何なものかと思う。暴れるのも程度問題だが、一人やたらと押し込まれて半ギレのガイジンさんがいて気になって仕方が無かった。興奮を抑えられず(もしくは抑えず)に思わず周りの人を押して押し返されて、ぐらいならいいが、おまえらはただ暴れたいだけなんじゃないのかと。それなら他所でやれと。こういう連中はフェスに多かったりする。
私の場合は拙いながらバンドをやっているので「演者=上手い人」ということで知らない演者でもそれなりに敬う気持ちがある。趣味として相容れなくても、口で「つまんね」といっても最低限の礼というか敬う気持ちがある。本当に興味を持てなければ外でタバコ吸ってるか、帰ればいい話だ。ではそうせずに暴れたりプラコップ投げたりする人たちはそういうものを持ってないのだろうか。持ってないのだろうな。モラルとかそういう話をするのはアレかもしれないが、つまりは演者に対する礼というか敬う気持ちが欠けていて、そういう連中はそうもいかないだろうけどできることならやっぱりつまみ出してほしい。
ハイロウズヒロトー!と叫ぶ客に向かって「呼び捨てにしてるけど、僕と君たちは友達じゃないからね」と言ったのを思い出した。ヒロト曰く「友達ならこんなに真剣に歌わないよ」。