あなたに似た人

短編小説の名手ロアルド・ダールの短編集。つまり彼の真骨頂。収録されている11編のほとんどは、出来不出来の差こそあれ、いわゆるブラックな笑いに包まれています。ブラックな笑いとは、つまるところ誰かの不幸(というかアンラッキーな出来事)を見てニヤリとすることですが、一話一話にニヤリとしながらも他人の不幸を面白おかしく読み続ける読者(=自分)について「これってどうなんだろうなぁ」と考えさせられてしまいました。
前に読んだことあるなぁと思いながら読みつづけたら4分の3ぐらい読んだことあったという1冊。忘れんな>自分。

あなたに似た人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 22-1))

あなたに似た人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 22-1))