悪魔のパス 天使のゴール

悪魔のパス 天使のゴール (幻冬舎文庫)

悪魔のパス 天使のゴール (幻冬舎文庫)

サッカーの世界にはびこる謎の薬を追いかける作家の話。とはいえ、作者はただセリエAの試合を描きたかっただけのように思う。それほど薬にまつわる話はどうでもいい仕上がりで、尻切れトンボという言葉がよく似合う。これに対し最後の試合の場面は力強く細かく描かれていてセリエAの魅力をうまく伝えている。楽しい。
ユーヴェ対ペルージャの優勝がかかった最終戦は確か見たことがあるはずだけどよく覚えていない。文章のとおりであればさぞかしいい試合だったのだろう。