ロード・トゥ・パーディション

監督:サム・メンデス(2002 米)
出演:トム・ハンクスダニエル・クレイグポール・ニューマンジェニファー・ジェイソン・リージュード・ロウ
内容:妻子を殺された男が生き残った息子と一緒に復讐の旅に出る
なぜかディカプリオが出ているものだと思っていたが、まったく出ていなかった。かわりにジェニファー・ジェイソン・リーが出ていた。出てきたらすぐ死んだ。全体的に社会科の教科書を読まされるような映画だった。全てうまくできているので、ということでもある。こんな時代もあったねと、いつか笑って話されるアメリカ版子連れ狼。しかしアイリッシュマフィアの話ならコーエン兄弟ミラーズ・クロッシングのが好き。

ダージリン急行

監督:ウェス・アンダーソン(2007 米)
出演:オーウェン・ウィルソンエイドリアン・ブロディ
内容:中の悪い3人の兄弟の心の旅
絶対好きでしょコレ!と半ば押し付けられた一本。以前からタイトルは見かけていたが見てなかったので、これを良い機会と思って鑑賞。結果、嫌いではないけどそんなに好きでもない。
嫌いではない、の部分はオープニングでビル・マーレイが出ていたことと、海外を列車で旅するのが新鮮に思えたことで、そういった部分部分は面白くないわけではないが、製作サイドの「どうこれ!面白いでしょ!」という得意満面な顔が見え隠れする嫌味が残る。こういう監督いたなーと思ったらやっぱりウェス・アンダーソン監督だった。

チーム・バチスタの栄光 上・下

海堂尊のミステリ。
心臓手術のスペシャリストが依頼した内部調査。登場人物は個性的、話の背景も説明がうまく、するすると読みやすいが、逆に言えば盛り上がりに欠ける。「このミス大賞」2005年の大賞受賞作品という看板は少し重いのではないかな。「ミステリ」と呼ぶには物足りない。あと大して長くない本を2冊に分けないでほしい。厚い本のほうが読んだ気になる。

チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)

チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)

チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)

チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)

御書物同心日記「虫姫」

出久根達郎の連作小説の続編と続々編。主人公は徳川将軍家の蔵書、紅葉山文庫につとめる御書物同心。非番の日は古本屋を冷やかし、と書物に関係のあることなら何にでも興味を持つ主人公が書物にまつわる不思議な話に巻き込まれていく。続編、続々編が出ているということは好評だったのかな。それなりに楽しく読める。

続 御書物同心日記 (講談社文庫)

続 御書物同心日記 (講談社文庫)

御書物同心日記 虫姫 (講談社文庫)

御書物同心日記 虫姫 (講談社文庫)