あなたは正しい事実に基づいているか?『ファクト・フルネス』
ちょっと前に流行った本。古い知識や思い込みは変なバイアスをかけてしまうことになるので、事実を押さえて情報のアップデートをしようという話。付け加えるなら統計は全体像を把握するには良いけど中央値を実像だと思い込んでしまうという弊害もあるので、数字は数字に過ぎないこともまた忘れてはならない。
著者LOVESロシア『ロシアを決して信じるな』中村逸郎
ロシア政府による日本への報復措置によりロシアに入国禁止になって喜んだことで話題となった中村逸郎の新書。基本的には著者のロシアにおける思い出エッセイ。ロシアの国民性と共にロシアへの愛情も伝わってくる。
キツネ、イヌガミ、オサキ『日本の憑きもの』
日本各地に伝承のあるキツネ憑き、イヌガミ憑き、オサキ憑きなどについて詳しい実例を挙げて、差別の原因に狭い社会における妬み嫉みがあることを明らかにしている。この分野では有名な一冊(らしい)。オサキの外観はオサキギツネだったりイタチのような動物だったりと地方によって異なるとのことなので、まぎらわしい。
オサキの外観は土地や文献によってまったく違った特徴が語られている。曲亭馬琴著『曲亭雑記』ではキツネより小さいイタチに似た獣だとあり[1]、群馬県甘楽郡南牧村付近ではイタチとネズミ、またはフクロウとネズミの雑種のようなもの、ハツカネズミよりやや大きいものなどといい、色は斑色、橙色、茶と灰の混合色などと様々にいわれ、頭から尾まで黒い一本線がある、尾が裂けているともいい[2]、同郡下仁田町では耳が人間の耳に似て鼻の先端だけが白い、四角い口をしているなど、様々な説がある[3]。(Wikipediaより)