浅田次郎
浅田次郎の長編歴史小説。 新撰組の隊士・吉村貫一郎は、文武共に能力がありながらその出自が足軽だったことから取り立てられず、その貧しさゆえに南部藩を脱藩、諸国を放浪して新撰組に入り、守銭奴と呼ばれながらも妻子に送金を続けていた。その最期は鳥羽…
浅田次郎の長編歴史小説。『蒼穹の昴』『珍妃の井戸』に続く、清朝に西太后が幕を引き、新政府が誕生するまでの混乱を、清朝勃興期・転換期の話を交えつつ描いた群像劇。後半は東北の馬賊・張作霖を中心に描いている。 張作霖といえば関東軍に爆殺された人、…
浅田次郎の長編歴史小説。『蒼穹の昴』の話の後に死亡した、皇帝の妻・珍妃の最期の真相をめぐり、4人の外国人が関係者の話を聞いてまわる。 関係者は全員が異なる真相を語るが、前作『蒼穹の昴』を読んでいると、どれもそれらしく思え、違った形で前作の世…
浅田次郎の長編歴史小説。6年前に問芝君にもらった本。 清朝末期、郷紳の家に生まれた梁文秀は科挙に合格し官吏となり、その才能を見込まれて、衰えた清朝を立て直そうとする「変法派」の中心となる。その弟分の李春雲は貧しい出自ゆえ自ら宦官となり宮廷に…