戦後日本を占領統治したGHQが、一部の書物の流通を禁止没収していたという事実はあまり知られていない。それもそのはずGHQからの指令は「こっそりやれ」というものであった。その禁じられた面々はどのようなものであったかというのが本書。「ナチスと日本は全然違うんですよ」で有名?な西尾幹二の著書。奇しくも先月お亡くなりになりました。
興味深かったのはドイツが占領していた南洋の島々をオーストラリアが狙っていたという話。当時の状況が詳しく解説されておりいろいろと納得できる内容だった。その他、米軍が隠したかったと思われる内容は、真珠湾攻撃の話や南京陥落の話など、実際の戦争がどういったもので日本人がどう関わっていたかがわかるものが多かった様子。戦後の自虐史観を植え付ける前の準備だったと考えると腑に落ちる。
