見ても見なくてもドラマの感想は変わらない『ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間』

監督/脚本:デイヴィッド・リンチ(1992 米=仏)

出演:シェリル・リー、カイル・マクラクラン

内容:ドラマで見せなかった部分を見せるよ


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 ドラマも第2シーズン佳境に入り、なかだるみはあったもののなんとか最後までたどりついた。しかし最後の最後まで見ても釈然としない終わり方で、「次のエピソードを見る」ボタンを押したら映画に誘導されたので見ることにした。以下ネタバレ。

 簡単にまとめればローラ・パーマーはなぜ殺されたのか?がドラマを通じての謎であり、クーパー捜査官が中心となって解決に奔走したのがドラマの方で、ツイン・ピークスの森にたまっていた悪意のかたまり的なもの(がとりついた人)に殺された、ローラはそれをわかっていてわりと昔から抵抗はしていたけどね、というのが映画の話ということになるか。ただしそれがなぜ起こったかという点については説明してないし説明する気もなさそうである。

 ドラマについては短編小説集のようで楽しい面もあったがその魅力がわかったとは言い難い。しかしクーパー捜査官や捜査官助手のホーク、ホテルの娘オードリー、監督自ら出演したゴードンなどキャラクターは魅力的だったので良かった。だがジェームス、こいつはダメだ。こいつが出てくると全て陳腐なメロドラマになる上にあまり説得力がなかった。

 ちなみにこれらの出来事の25年後を描いたリミテッド・イベント・シリーズというのもあるらしい。見るべきかどうか微妙なところである。