もっと主人公に愛を『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』

監督:デヴィッド・イェーツ(2022 英=米)
出演:エディ・レッドメインジュード・ロウエズラ・ミラー、ダン・フォグラー、アリソン・スドル、ウィリアム・ナディラム、カラム・ターナージェシカ・ウィリアムズ、ヴィクトリア・イェイツ、ポピー・コービー=チューチ、フィオナ・グラスコット、キャサリン・ウォーターストンマッツ・ミケルセン

魔法動物学者のニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)は、魔法学校の教師のアルバス・ダンブルドア(ジュード・ロウ)や魔法使い仲間、さらには人間(マグル)と共に、史上最悪の魔法使いゲラート・グリンデルバルド(マッツ・ミケルセン)と戦うことを決意。魔法使いが人間を支配する世界を作ろうと暗躍するグリンデルバルドに立ち向かう。(Yahoo!映画より)

 


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 シリーズ3作目。前作までは履修済みだが、結構前に一度見たきりだったので登場人物がうろ覚え。さらにストーリーが混み入ってきて把握するのがなかなか難しかった。これから見る向きには復習後の観賞をお勧めする。

 監督は『ハリーポッター/不死鳥の騎士団』からハリー・ポッターの世界を暗くし続けているデヴィッド・イェーツ。今作でも暗く単調な感じは健在だが、多くのエピソードが無難にまとまっており面白くないわけではない。ストーリー上の突っ込みどころは冒頭シーンだけ、世界の趨勢を決めるほど重要な幻獣「麒麟」の出産が野放しになっていた点で、管理されていなかったからこそダンブルドア陣営に勝ち目が出てきたわけだけども、雑すぎでは。

 雑といえば主人公の扱いもシリーズ通じて雑である。これは何か狙いがあるのか?と思えるほど主人公に華がない。全部終わってダンブルドアが取ってつけたようにお礼を言うのも雑に感じてしまう。シリーズはあと2作あるらしいので、主人公らしくもっと活躍させてほしいところ。