監督・脚本:スタンリー・トン(2017 中=印)
出演:ジャッキー・チェン、アーリフ・リー、レイ(EXO)、ソーヌー・スード、ディシャ・パタニ、ムチミヤ、アミラ・ダスツール他
およそ1,000年前、中国・インド間の混乱で、ある財宝が行方不明になった。カンフーの使い手でもある考古学者のジャック(ジャッキー・チェン)は古い地図を手に、同じく考古学者にしてヨガの達人のインド人美女アスミタ(ディシャ・パタニ)と財宝探しに向かう。やがて、さまざまなことが明らかになり……。(Yahoo!映画より)
人口1位2位の中印での顧客獲得を目指したと思われるジャッキー映画。ジャッキー映画のヒロインといえばロザムンド・クワンかアニタ・ムイ、それ以外では謎の外国人女優ということが多く、後者の場合は何となく落ち着かない思いをするものだが、今回はインドで有名な女優さんということで、そこは安心して見ていられた。ただし偉大なる中国アピールが多すぎたのかヨガ要素が少なかったのか、インドでの人気はあまり振るわなかったらしい。ストーリーはインディ・ジョーンズをなぞる感じで新鮮味はなく、ジャッキー・チェンのカンフーのスピードも落ちていて、ジャッキーでなければならない理由も感じられない。ジャッキー映画としても、おそらくインド映画としても中途半端になったのではないか。ただエンディングで出演者たちがニコニコ踊っているのを見ると、まあいろいろあるけどどうでも良いかという気持ちにはなる。
「最近ボリウッド映画って人気みたいだけど、どれを見ればいいかよくわからんし・・・あ、ジャッキー・チェンが出てるしこれ見てみよう!」というインド映画の見込み客がいたとしたら取り込みに失敗しているのではないかな。