早いもので2014年も最後の日となりました。まだ仕事は残ってるのだけども合間の時間を使って2014年のまとめ。読んだ本は50作60冊、入手したCDは8枚、見た映画は13本。11月頃からマンガばかり読んでいたので本を読む量が減りました。
そんな2014年の読書でしたが、中でもこれは人に勧めたいというのを2つだけ。作品傾向は右と左に泣き別れとなっております。
歴史上のマイノリティを追い続け、過去の社会の姿をより克明にしようという挑戦を続けた著者による日本列島の通史。中央政府だけでなく地方についても記述があるのがうれしい。歴史がより立体的に感じられること間違いなし。上・中・下3巻に分かれているが、1冊でもおかしくない分量なので、もっと細かい記述でもいい。
- 作者: 網野善彦
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1997/04/21
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現代日本人の思考には西洋のフィルターがかけられているのである。
そのフィルターは明治以後の日本政府が、教育が、少しずつ作ったものであり、現代まで受け継がれている。それは時代に応じて変化しており、一概に悪いものとはいえないが、過去を省みるときには外す必要があるのではないだろうか。
この作品はそのフィルターを外す一助となるもの。そのために西洋人の目を利用しているのが皮肉な感じ。良い悪いではなく、日本人なら一度は読むべし。
- 作者: 渡辺京二
- 出版社/メーカー: 平凡社
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